
フロントガラスにヒビが入っていると、たとえ小さくても保安基準に適合しないため、車検に合格できません。
ガラスリペアとは、飛び石などでフロントガラスに出来てしまったヒビを、紫外線で固まるレジン(樹脂)で完全に埋める事で、ヒビの伸長を防ぐ事が目的です。
修理跡は必ず残ってしまいますが、リペアする事でガラスの強度は格段に上がり、見栄えも良くなり、車検にも合格することができます。
車種にもよりますが、ガラス交換の料金は、メーカー純正のガラスですと10万円~20万円ほどしてしまいます。
また、車両保険を使用しても等級がダウンしてしまい、保険料が高くなってしまう事から、近年リペアの需要は高まっています。
ヒビが伸びてしまって、高額なガラス交換になってしまう前に早急にリペアしてください。
ヒビが小さいからといって、放置して時間がたってしまうと、ヒビの中に水分やゴミが入ってしまい、仕上がりが悪くなるばかりか、最悪リペア不可能になってしまいます。
すぐに修理できないようでしたら、ヒビに力を加えないようにビニールテープをそーっと貼ってあげてください。
※セロテープは水分を通してしまうためNGです。
STEP 01

準備
フロントガラスをクリーニングをします。
STEP 02

確認作業
ルーペを使ってヒビをよく確認します。
肉眼で見えにくい隠れたヒビがないか、不純物の混入がないかよく見極めます。
雨水が入っていたりする場合は、水抜きに時間がかかるため、作業時間を延長する場合があります。
STEP 03

ドリルド
専用ドリルでガラスに穴開けをします。
これがレジンを注入するための通路になります。
掘りすぎは厳禁ですので、必要最低限にとどめています。
ついでに衝撃でもろくなった部位も取り除いていきます。
(歯医者さんが虫歯で傷んだ部分を削る作業に似ています。)
STEP 04

機材のセット
数種類のレジン(接着剤)から気候、ヒビの形状から最適な粘度のレジンを選択し、機材にセットします。
STEP 05

真空引き ➔ レジンの圧入
機材のバキューム力で、ヒビの中の空気を吸い出し、真空状態にします。
完全に空気が抜けたらレジンを圧入していきます。
圧入中にヒビが広がらないように、慎重に圧力を微調整していきます。
STEP 06

レジンの硬化
ヒビの中にレジンが完全に入った事を確認して、強力なUVランプでレジンを硬化させます。
その後、傷口を仕上げ専用のレジンで埋めてUVランプで完全硬化させます。
STEP 07

仕上げ
完全に硬化したら不要な量のレジンをガラスと平らになるように削ります。
最後にコンパウンドで研磨をして、しっかり透明度を出したら作業完了です。
ガラスリペアは車検に通すためだけの、その場しのぎの修理ではなく、その後何年ももつものでなくてはいけません。
ヒビの内部に隙間なくレジンを充填して、その状態で完全に固めなければレジンの剥離、痩せがおきやすくなってしまいます。
当店では強度と仕上がりの美しさのバランスをとって施工する事がこだわりです。
[2個以上つながったヒビはリペアできない]、[ガラスのフチに近い所はできない]、[この大きさはできない]などと施工を断られていませんか?
当店はリペア専門店ですので、3センチ程度(500円玉大)のヒビであれば、どんな形のヒビでも施工できます。
他店で断られたものでも、リペア可能なケースが多々ございますので、あきらめずにご相談ください。
下記の例を参考に、ご検討ください。 (写真はルーペで拡大して撮影したものです)








修理跡が必ずのこってしまう事が、ガラスリペアのデメリットです。
わずかな痕跡も気になってしまう方には向いていないと考えます。
また、運転席の目の前はのヒビは、修理跡が常に視界に入ってしまう事もあるため、無理におすすめはしません。
※もちろん施工は可能であり、リペア前に比べてかなり目立たなくなります。
あとはお客様次第、ご依頼くださいましたら全力でリペアさせていただきます。
ガラスリペアは一度施工してしまうと、手直しすることが困難です。
たとえ手直しできても、固まったレジンを剥離したり、場合によっては数か所穴をあけなければならないため、仕上がりは通常レベルを下まわります。
ですから一発勝負の難しさがあり、失敗すればガラス交換しか選択肢はありません。
以上の理由から市販のリペアキットを使ってご自身で修理されることはおすすめできません。
※他店やご自分で修理されたものの手直しはお断りする可能性がございます。
ご依頼やご相談などお気軽にお問い合わせください